草加小話

埼玉県草加市での暮らしで拾ったエピソードとそうでないエピソードを綴ります。

最近「草生人」について話したときに使った資料

2月8日、草加越谷三田会のイベント「WES(Week End Salon)」で、草加のタウン誌『草生人』についてお話をしました。そのときに使用したスライド資料は全70ページになるため、分割して「草加越谷三田会」というブログにリンク集を掲載しました。そのブログの…

追悼 紙切り師 林家二楽さんインタビュー(2015年)転載

9月27日に紙切り師の林家二楽(にらく)師匠が亡くなりました。58歳でした。草加市在住で「そうか宣伝隊長」も務めるなど草加と縁の深い方でした。草加のタウン誌『草生人』の2015年「草加と伝統芸能」特集でインタビューしたことがあるので、追悼の気持ちを…

この人たちは歌いに来ているのかもしれない。

9月28日(日)、草加駅西口で「草加よさこいサンバフェスティバル」が開催された。よさこいチームとサンバチームが一直線の通りと駅前ステージで演舞を披露した。毎回この大会では浅草から来てくれるスーパーチーム「仲見世バルバロス」が楽しみ。仲見世バル…

「赤とんぼ」。郷愁からプライマル・スクリーム(原初の叫び)へ。

8月10日(日)大泉学園のライブハウス「in“F”」で、ピアニスト東秋幸さんとフルート奏者宮川悦子さんのお二人のコンサートがありました。東秋幸さんが作曲した曲と既存の曲を東さんが編曲した曲の演奏で構成されていました。1曲ごとに曲の解説を丁寧にして…

BiSH的高速悲壮楽曲群02

BiSH的高速悲壮楽曲群シリーズの第2回 第1回はこちら↓BiSH的高速悲壮楽曲群01 - 草加小話 BiSH的高速悲壮楽曲群は、BiSHがいた事務所WACK所属のグループに多く見つけられる。なぜならば「オーケストラ」を生んだ松隈ケンタがWACK所属グループの曲をガンガン…

BiSH的高速悲壮楽曲群01

BiSHの「オーケストラ」(2016年)は聴くものの心を鷲掴みする強烈な楽曲だ。BPMが高速(180!)なのに雄大で流れるような美しいメロディー。いわゆるエモい、つまり情感豊かなんだけど、「エモい」という言葉では言い尽くせない、高速ゆえにもっと切羽詰ま…

麦倉忠彦氏を追悼する~「草生人」インタビュー転載

↑「草生人」麦倉忠彦氏インタビューのメイン画像 2025年1月26日、彫刻家麦倉忠彦氏が逝去されました。享年89歳でした。草加のフリーペーパー『草生人』(休刊中)の2016初秋号、特集「草加とアート」で麦倉忠彦氏にインタビューを行いました。ここに転載しま…

森高千里の歌詞は味わい深い

森高千里が書く歌詞を味わう。 「渡良瀬橋」 あなたがこの街で暮らせないことわかってたのなんども悩んだわ だけど私ここを離れて暮らすこと出来ない なぜ「私」はここを離れられないのだろう。「私」はこの地に縛り付けられた幽霊なのだろうか。まさかこの…

よさこいサンバフェスティバルでteam清門にNewJeansを見た、かもしれない

2024年9月29日(日)、東武スカイツリーライン草加駅西口の広場とメイン通りを舞台に「草加よさこいサンバフェスティバル2024」が開かれた。よさこいチームとサンバチームが演舞を繰り広げる異色のイベントだ。サンバチームはG.R.E.S仲見世バルバロスという…

PIGGSの「飛べない蛇」。推しを失った僕たちはPIGGSに救われるかもしれないと思った

飛べないレゲエ PIGGSの「飛べない蛇」という曲が頭の中でずっと聞こえている。この曲は2020年、PIGGSが結成された年に出た最初のアルバム『HALLO PIGGS』の12曲中12番目に収められた曲。ゆったりしたリズムと美しいメロディーと痛切な歌詞。軽快な「KICKS」…

MAINAMINDとアイナ・ジ・エンドは似ている

MAINAMINDはアイナ・ジ・エンドに似ている。 名前の話だ。区切りをつけてマイナ・マ・インドと書いてみると、ほらアイナ・ジ・エンドに似た響きになる。 アイナ・ジ・エンドは去年(2023年)解散したアイドルグループBiSHのメンバーだった。今はソロシンガー…

BiSHの「Primitive」。Primitiveな(始まりの)BiSHは不安と憧れの間で揺れていた。

アイドルグループBiSHは2023年6月29日に東京ドームでのコンサートを最後に解散した。しかし僕は聴き続けている。 たとえば「Primitive」。 なんて高らかで伸びやかなメロディーなんだ。「オーケストラ」も「プロミスザスター」も「My Landscape」ももちろん…

BiSHの「beautifulさ」。リンリンにとって美とはなにか。

こんばんは。 今夜はBiSHの「beautifulさ」という曲の紹介をします。 www.youtube.com 2016年に発売されたアルバム『FAKE METAL JACKET』に収録された、BiSHのメンバーの一人であるリンリン作詞の曲です。作曲はいつもの松隈ケンタ、編曲は田仲圭太です。 リ…

BiSHのスパーク。創造力に点火! 「俺」は愛と罪に満ちた言葉を生み出す! 

最近はずっとアイドルグループBiSH(2015年~2023年)の「スパーク」という曲について考えています。 「スパーク」はBiSH結成の年2015年3月に初音源が発表されました。ただしその音源は渡辺淳之介(wack社長、本曲の作詞家)が歌ったものでした。 そして同年5月…

BiSHの「サラバかな」によって我々はBiSHからBiSH後の世界を託されていた

「サラバかな」は2015年5月27日に発売されたインディーズ1作目のアルバム『Brand-new idol SHiT』に収められた曲。コンサートの定番曲の1つで、終盤に歌われることが多い。 作詞が竜宮寺育で作曲が慎乃介(蟲ふるう夜に)。竜宮寺育が作詞したBiSHの曲は10曲あ…

BiSHの「ALL YOU NEED IS LOVE」。愛こそはすべて。お前らの今と過去を愛せ!

アイドルグループBiSHは2015年に結成し、2016年1月20日にインディーズ・レーベルから2作目のアルバム『FAKE METAL JACKET』を発売した。そこに清掃員(BiSHのファンの通称)がみんな大好きな「ALL YOU NEED IS LOVE」が入っている。 この曲名は、言わずと知れ…

BiSHの「My landscape」。私の風景。私の荒野。

「My landscape」は2017年11月29日に発売されたアルバム『THE GUERRiLLA BiSH』の1曲目に入っている。 「オーケストラ」「プロミスザスター」に続く、壮大路線の楽曲だ。ストリングス重視のサウンドが「My landscape」ではさらに推し進められ、冒頭からしば…

BiSHの「プロミスザスター」は過去と未来に怯えた少女の物語だ

BiSHは2015年に活動開始し、2016年に「オーケストラ」という壮大な曲をリリースしてすごいグループがいる! と世間に知れ渡った。2017年3月にオーケストラの系譜に連なる名曲「プロミスザスター」が発表された。BPMは170とアップテンポなのにゆったりしたメロ…

『BLUE GIANT』ー全力ジャズがイージーなジャズに戦いを挑み続ける物語

『BLUE GIANT』はジャズを中心テーマとした漫画。全10巻。それが劇場アニメ映画になった。 主人公は宮本大。仙台生まれ。10代のテナーサックス奏者。デカい音、強い音に価値を置いている。毎日長時間、川堤で1人で練習していた。サックスの師匠との出会いで…

野球に挫折して政治家になった!? ー 今井宏氏インタビュー

3月3日に元草加市長で元衆議院議員の今井宏さんが亡くなりました。私の母校、埼玉県立春日部高校の先輩にあたり、政界引退後は高校同窓会の会長を務めていらっしゃったので、知己を得ることができました。 2019年2月14日、春日部高校同窓会草加支部の会員向…

携帯電話を携帯と略す……。広い概念の言葉が特定の意味に独占されていく現象

ところで「携帯電話を携帯と略すな」「WikipediaをWikiと略すな」という意見をSNSで見かけました。 「携帯」と言えば「携帯電話」を指すことが社会常識として通用しています。これは電話の意味が携帯という言葉に飲み込まれているような状態です。このため電…

西村との出会い

1月6日に友人の西村昌巳君が亡くなりました。63歳でした。 西村君は博学でした。社会学、哲学、歴史、文化人類学に詳しくて、映画、ロック、アニメ、相撲などについても広くて深い考察をしていました。ルービックキューブを28秒(だったかな)で解けて、これは…

「BiSH-星が瞬く夜に-」BiSHは行かなくちゃいけない。

「BiSH-星が瞬く夜に-」は2015年発売のアルバム『Brand-new idol SHiT』のリード曲だ。 www.youtube.com 最初のパートは「ハッタリばかりのまるでパラダイスのような学生たちが電卓たたく世界」に私たちが生きているが、この世界でアイドルの使命はどうなっ…

BiSHのMonsters(モンスター)。忘れそう忘れそう忘れそう。いや忘れない!

飛び出すモンスター 誰よりも早く もう一度だけみせてみてよ " data-en-clipboard="true">嗚呼、忘れそう! 忘れそう! 忘れそう! " data-en-clipboard="true">(ワッセッソ!ワッセッソ!ワッセッソ!) モンスターーーーーーー! BiSH「Monsters(モンスター)」(201…

BiSHの「オーケストラ」。夜空とは孤独な宇宙のことではないだろうか。

今さら名曲を聞き直すシリーズ。BiSHの「オーケストラ」。 「オーケストラ」は2016年に発表されたBiSHの代表曲。僕は第5回アイドル楽曲大賞2016のメジャーアイドル部門で第2位に入ったので知った。 第5回アイドル楽曲大賞2016>> メジャーアイドル楽曲部門 ち…

山下達郎の「Love Space」。歌唱力でぶん殴られるような爽快感

山下達郎は自身のバンド「シュガー・ベイブ」が解散した1976年の年末に『CIRCUS TOWN』でソロデビューしました。 そして翌1977年5月にはもうセカンド・アルバム『SPACY』をリリースしました。24歳! ブラスもストリングスも自分で編曲。多重録音による精緻な…

分かれていろいろあってまた出会えた。兄弟のような会社、写研とモリサワ。

かつて本や雑誌を作る過程には版下作成というものがあった。版下にはびっしり文字が焼き付けられた印画紙が貼り付けられていた。写植というものだ。 校正して完璧になった版下は晴れて印刷所に持ち込まれ、次の工程に進む。 写植といえば写研という会社一択…

「そしてまた歌い出す」が聴きたくなった

東日本大震災の直前、2011年3月2日に発売されたRHYMESTERのアルバム『POP LIFE』の中に、「そしてまた歌い出す」という曲がある。東日本大震災、コロナ禍、戦争……。いろいろなことが起こっている。今こそ聴きたい曲だ。 www.youtube.com 2011年4月に、当時所属…

RAYの「GREEN」。シューゲイザー特有の残響と倍音の音響空間について

RAYが先月CDアルバム「GREEN」を発表しました。RAYは女性4人のアイドルグループです。シューゲイザーの轟音サウンドを中心に、多彩なジャンルの音響に可憐な歌声を配置する独特な音楽世界です。 RAYの「GREEN」 RAYは2019年結成で、アルバムは「PINK」とこの…

疑問文ではないのに「?」が使われている日本語の用法について

以前から「?」、クエスチョンマーク(疑問符)が気になっています。英文字の記号なので、近代以降に日本人も使うようになったのでしょう。調べたら、尾崎紅葉の『金色夜叉』(1897年)と夏目漱石の『吾輩は猫である』(1905年)ではすでに使われています。いっぽう…