草加小話

埼玉県草加市での暮らしで拾ったエピソードとそうでないエピソードを綴ります。

草加市歌はスイングしている

NHK Eテレの音楽教養番組「星野源のおんがくこうろん」第4回を見ました。テーマは「中村八大」。中村八大がジャズピアニストとしていかに優れていてまた人気があったか、そして「上を向いて歩こう(SUKIYAKI)」がいかに時代を超えて欧米のミュージシャンの無意識に浸透しているほどの名曲なのか、を強く訴えかける内容でした。

ところで、草加市民である私は、草加市歌が中村八大が作ったものである、ということを自慢したいと常々思っていました。

そんなことを『草生人メルマガ』の2013年配信記事で書いたことを思い出したので、探して転載しておきます。

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草加市歌はスイングしている

夕方、草加の空に響き渡る夕焼けチャイム。

「よい子のみなさん 今日の想い出を大切に 交通事故に気をつけて もう おうちに帰りましょう」というナレーションとともに、草加に住む人々の想い出に刻み込まれているメロディだ。

このメロディは「想い出はいつも」という曲で、1988年(昭和63年)に草加市歌と制定された。

草加市歌「想い出はいつも」

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調べたら、作詞が中村八大と西村達郎、 作・編曲が中村八大ということがわかった。

もちろん中村八大といえば「上を向いて歩こう」を作った大作曲家だ。

上を向いて歩こう」は、切ないメロディのバックでオーケストラが軽快にスイングしていて、そのギャップが名曲たる所以だと思う。

草加市歌も、穏やかで純朴なメロディのようでいて、バックはスイングしている。ジャズしている。ジャズの街、草加にふさわしい名曲だ。よその市民に自慢したい。

ふと思い立って各地の市歌を調べてみた。お隣の川口市もずいぶんと大物を起用していた。作詞はサトウハチロー、作曲は団伊玖磨

横浜市歌はもっとすごくてなんと森鴎外が作詞をしていた。

YouTubeで市歌を聴き比べていて、静岡県掛川市の歌が特に気に入った。ルパン三世大野雄二が作曲し、コーラスグループ、サーカスが歌っている。

YouTubeに防災スピーカーから流れる音が録られたものがアップロードされていた。美しいメロディと歌声が流れる街角を想像した。素敵な街だと思った。

静岡県掛川市 防災行政無線チャイム12時「掛川市歌」(1番)

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同じく静岡県袋井市の歌は素朴で雄大で、いい映画のエンディングテーマ曲みたいだと思ったら、作詞がシンガーソングライター谷山浩子、作曲が映画やテレビなどの音楽をたくさん作っている大島ミチル

★【自治体歌】袋井市歌~ここがふるさと~

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市歌は市民になじんで心を育んでいく。市歌を大事にしたい。