草加小話

埼玉県草加市での暮らしで拾ったエピソードとそうでないエピソードを綴ります。

PIGGSと「BiSの穴」出身のツワモノたち

PIGGSでの1年間はきっと彼女の糧になる。

BiSHBiSPIGGS。この空気を切り裂くような響きの名称を持つグループが、今の僕の心を大きく占めている。

あ、あと眉村ちあきね。もちろんももいろクローバーZも。

PIGGS(ピグス)は2020年4月に結成してコロナ禍の中で活動を維持し実力を向上させ、強い音楽を発信し続けた。当初は5人組だったけど、今年の4月13日にUMIが脱退し、4人組になった。UMIは体調不良でツアーに不参加で、そのまま脱退になった。

でも新曲「T.A.K.O」には参加していた。MVが公開された。プールイ、CHIYOPI、SHELLME、BAN-BANが全身に墨汁をかけられていた。汚れた液体をぶっかけられるのは、BiSHのデビュー曲もそうだった。汚され、屈辱に落とされ、立ち上がった。

脱退したUMIもMVに登場していた。床に横たわり、汚されされないまま歌っていた。

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UMIはこの1年で、PIGGSとは違うアイドルになりたいという思いが強くなっていき、苦しんだ。メンバーに思いを伝え、話し合い、みんな納得した。

MVでの対象的な描かれ方から、PIGGSの4人の道と、これから歩み出すであろうUMIの道が示唆されている。

メンバーはUMIを見守ると言っている。素敵な関係だ。

プールイは器が大きくて明け透けで何があっても微笑んでいる。メンバーの弱さをそのまま受け止めてグループの強さに変える。UMIの迷いも理解し見送る。PIGGSでの1年間はきっと彼女の糧になる。

「BiSの穴」出身のツワモノたち

プールイの肝の座った存在感は、そもそも彼女が作ったBiSによって醸成された部分が大きいと思う。

初期BiSは、シーンを作り出せるような重要人物を多く輩出した。過酷なサバイバルを課せられる「虎の穴」のようなところだったのかもしれない。タイガーマスクの。ならば「BiSの穴」だ。

BiSは2010年から存在するアイドルグループだ。ただし3つの期に分かれる。

▶第1期BiS:2010年~2014年
▶第2期BiS:2016年~2019年
▶第3期BiS:2019年~

第1期BiSが解散したあと、BiSのマネージャー渡辺淳之介が音楽プロダクションWACKを設立し、2015年新たなアイドルグループとしてBiSHを結成した。

そしてBiSHに続いて、第2期BiSGANG PARADE(その後GO TO THE BEDSPARADISESに分裂)、EMPiRECARRY LOOSE(2020年解散)など、多くのグループが生まれた。

「BiSの穴」出身者は、たとえばファーストサマーウイカ。今ドラマやCMやラジオパーソナリティーとして引っ張りだこのアクの強いタレントだ。

ほかにもカミヤサキがいる。BiSのあとGANGPARADEの結成に参加して同グループを牽引したが、脱退して、現在は振付師として活躍している。

コショージメグミはポストロックの楽曲を展開するアイドルグループ「Maison book girl」の中心メンバー。

ヨコヤマリナはBiSを早々に脱退し、苺りなはむと名前を変え、自ら事務所社長兼プロデューサー兼メンバーを務めるCY8ER(サイバー)を結成。2021年1月に武道館公演を実現して解散。今新しいグループを作るために動いているが、2期BiSとCARRY LOOSEで活動していたパン・ルナリーフィの参加が発表されている!

テラシマユフは1期BiSを「真面目すぎる」が故の脱退後、寺嶋由芙としてソロアイドルに転身。自分主導のさまざまな活動を行っている。

そのような曲者たちの中でも最強の大物は、BiSの創始者プールイなのだ。

BiSを辞めて、ファーストサマーウイカを中心に結成されたBILLIE IDLE®に途中参加したが、BILLIE IDLEが解散してさてどうするかと動向が注視されていた。

その頃初めていたYouTuberとしての活動にますます力を注ぐような気もした。
だがプールイはやっぱりアイドルを再開した。じぶんで会社を立ち上げメンバーを集め、プロデュースした。それがPIGGSだ。

メンバーがみんな変だし魅力的だしパフォーマンスが強烈だし、なにより曲がいい!

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