10月1日(日)、草加宿場まつり、草加マルイ前で16時からジャズトリオfree-fallが出演。
ピアノ、テナーサックス、ドラムのベースレスのトリオで演奏! のはずが、テナーサックス、ピアノ(キーボード)、アルトックスのトリオが演奏している!
↑ free-fallのテナーサックス=川満恵一郎さん、 ピアノ(キーボード)=砂川怜誉さんと、cheekcolorのアルトサックス=Chikaさん。
これはどういうことかというと、ドラマーがドラムを忘れて来てしまって、急遽越谷の友人に借りに行っているということでした。
もしかしたら草加のライブハウスSugar Hillで演奏するものと勘違いしたのでしょうか。
彼らはドラマーが到着するまでピアノとテナーだけで演奏することにしました。自由な即興演奏をし続けているミュージシャンなので、突発的な事態にもフレキシブルに対応できる。
だが彼らの前に演奏していた男女デュオcheekcolorのボーカル兼アルトサックス奏者Chikaさんの演奏を初めて目にして何かを感じたfree-fallのテナーサックス奏者が、急遽Chikaさんに共演を申し出たのでした。
chikaさんは「ジャズはできないけど」と遠慮しつつ演奏に加わりました。曲目はロバータ・フラックの「Feel Like Makin' Love」。
テナーサックスの荒々しいソロと対称的に、アルトサックスは伸びやかで美しい音色のアドリブ! ジャズできるじゃん!
Chikaさんが下がったあとの2曲目は、サックスとピアノの2人の演奏で情感豊かな響きを漂わせます。やがてドラマーが到着してセッティング開始し、その曲の後半でドラムが合流して感動的な盛り上がりになりました。
トラブルも含めて貴重なドラマを見せていただきました!
↑ テナーサックスとピアノ演奏中にドラムをセッティングする浮嶋純一さん。
↑ 曲の途中でドラムが合流。これが本来のトリオでの演奏!
浮嶋さんのドラムは変則的で自由でエモーショナルでした。
今日感じたのは、ジャズ・ドラム特有の右手でシンバルを「チーンチッキ、チーンチッキ」とリズムをキープ(シンバルレガートというらしい)しながら、スネアやバスドラムでおかずを入れるパターンから、浮嶋さんは外れています。ほとんどシンバルレガートをしません。でも改めて見ると左足でリズムをキープしているんですね。音はなくても体がリズムに乗っている。聴衆も無音のキープを聞いているんです。たぶん。
的外れだったらすいません。
↑ free-fallの前に出演したcheekcolor。ギターのnaoyaさんとサックス・ボーカルのchikaさん。
沖縄的なコブシがきいて素晴らしい歌声。深く大きな音楽です!