昨日ヨーカドー草加店のアコスギャラリーになんとなく行ってみたら、「昴展」という絵画展が開催されていました。なんとなく中に入ったら、小さい絵画が壁にずらっと展示されていました。
「これはなんの会ですか?」
と受け付けのところにいた男性にお聞きしたら、
「以前草加駅西口側に昴というギャラリーがあって作家さんたちそこで長年作品を発表してきたんですが、5年前に昴が閉館してしまってから発表する場所がなくなってしまったんですよ。そこで新しい展示場所を求めて、ここで毎年展示会を開くことにしたんです」
ということでした。
たくさん作品を展示するため、小さいサイズの絵に限定しているそうです。
小さい額の中に描かれた緻密な絵を順番に眺めているうちに、会場のいちばん奥に僕がスタッフとして関わった雑誌『草生人』の切り抜きが貼ってあって驚きました。ギャラリー昴のかつてのオーナーだった加藤威(たけし)さんへのインタビューページでした。
その切り抜きの上に黒いリボンが貼ってありました。
まさか、と受け付けに戻って、あのリボンはなんの意味か尋ねました。
「加藤さんは昨年11月に亡くなったんですよ」
という返事でした。
「そうですか……。あの記事は僕がインタビューして書いたんです」
そして改めて展示された作品を見て回りました。
草加の美術の世界の裾野を広げる活動に貢献した加藤さんの思いが受け継がれていると思いました。