大橋工務店(草加市八幡町)の大橋欣之さんは、ベンチをどんどん作っている。
最近のFACEBOOKで「シリアイベンチ#18 完成」という記事があった。もう18台も作ったのか!
シリアイベンチの特徴は、
・移動しやすいよう軽量な樹種、構造的最小サイズ
・劣化時、部材交換のための分解再組立が容易
・持続的に製作出来るよう安価な材料
・腐食し難いよう雨水が切れる勾配=尻合い
・無塗装
ということです。
2017年8月28日、「草生人」の「草加の革産業特集」を届けに大橋欣之さんの事務所を訪ねた。
当時大橋さんは組み立て式ヤタイ「UNIT-S」をイベントにどんどん提供していて、草加市内のイベント、マルシェ、ワークショップでは欠かせない存在になっていた。
事務所前にそのUNIT-Sが置いてあったが、ちょっとバリエーションタイプで下部がベンチになっていた。
そこに座って、「ベンチ、いいですね」という話をした。
たまたま新田駅前の喫茶店ツネのママとベンチの話をしたときだった。
新田駅東口ロータリーの中の時計のある植え込み内にベンチがあって、植え込みの中に入り込んだら目立つし、誰も座らないだろうとママに話したら、「よく座ってる人いるわよ、ばあちゃんとか」と言われた。
「年寄りにはベンチが必要なの。歩いては座り座っては歩く。だからそこら中にベンチが欲しい。そうだ、草生人で草加のベンチマップ作ってよ」
それから僕は草加のあちこちをジョギングしながら、自転車で走りながら、ベンチを見かけては写真を撮っていた。
そんな話を大橋さんにしたら、大橋さんもベンチの重要性に注目していたという。
大橋さんはある記事を紹介してくれた。
昔、アメリカのある街で広い歩道にたくさんベンチを置いたら、市民たちが座って和んで、それで街が繁栄したという報告。
その記事がこれ。
「ヤタイの次はベンチかな」
と大橋さんはベンチで草加を盛り上げる構想を話してくれた。
翌2018年、シリアイベンチを作り上げ、旧日光街道沿いを中心に、市内各地に次々と置いていった。
ベンチの座面の下に板が渡してあり、その板がアーティストが腕をふるえるアートスペースになっている。
リノベーションで新しい店がどんどん生まれている旧日光街道沿いは、ベンチでさらに豊かになっている。
※下の写真は大橋さんのFACEBOOKに載っていた写真。18台のシリアイベンチの一挙掲載です(ますます増えていく模様)。大橋さんのご好意で転載させていただいています。
旧道は長くて低い画廊です!