3月4日(日)に第13回草加ミュージック・フェスティバルがあった。
場所はアコスホール。草加市文化会館ホールが工事中で2年連続この場所に。
出演者は以下の通り。
◆保育魂
草加市内の保育園の男性職員の太鼓チーム。
「三宅太鼓」をすごいパワーで打ち続けて、クライマックスを延々と引き伸ばして聴衆を圧倒するのは相変わらず。
だが、今年はもう1曲「ぶち合わせ太鼓」でも圧倒した。
3人一組で1台の太鼓を打ち合う。
最後は短いフレーズで交代。スキップのようなステップで回転しながら、高速で打つ。
速すぎやしないか、演奏が崩壊しないか不安になったほど、それほどすばらしい演奏だった。
◆五錦雄互(ごしきゆうご)
津軽三味線奏者。
着物を着て、津軽三味線を持って、椅子に座って調弦しながら、「音大きくないですか?」と客に声をかけた。慎み深い。
彼は越谷市在住だそうだが、「越谷ミュージックフェスティバルに出ないで、こっちに出てる」と言って笑いを誘った。
「越谷頑張ってますよ。今がんばらないと駄目でしょう」と謎の発言もあった。
後半は都々逸を次々と披露した。なかなかいい声。
津軽三味線で都々逸っていうのも珍しい。
◆ケセランパサラン
ボーカルの女性とギターの男性のデュオ。
最近草加市内のイベントに熱心に出演していて、よく拝見する。
さきごろ草加市中央公民館で結成十周年記念ライブを開いた。
草加市歌「想い出はいつも」( 作詞:中村八大・西村達郎、作・編曲:中村八大)を草加市公認でレパートリーにして歌い、CD発売したりと、草加市を活動の中心にしているように見受けられる。
同じく草加市をテーマに日夜活動している『草生人』のスタッフとしては、とても親近感をもつ。
ホームページのプロフィールに「アイコの歌声は音階を全て裏声で発声する特殊な発声法である」という紹介があった。
シンガソングライターのMIWAの声もそうかもしれない。あと天地真理。
◆ロビーライブ トロンボーンデュオ
休憩中に、ロビーでライブがあった。
井上亮×北村竜、山崎拓未のピアノ(電子ピアノ)の3人だ。
30分間の休憩中の後半、「次の曲でおしまいですが、もし希望があれば……」と話した。
草加ミュージック・フェスティバル実行委員長の長谷部健一さんがにこやかに見ていた。
そのおしまいの曲の最中、スタッフが駆け寄って長谷部さんに何か話しかけた。
長谷部さんは「ここが終わるまで始めないでください」と指示した。休憩後の第二部開始のことだろうか。
トロンボーンデュオは、アンコールもじっくり楽しく演奏した。
第二部開始まであと3分になっていた。5分前の予鈴は鳴らなかった。第二部はちょっと遅れて始まった。
ミュージシャン重視の運営なんだなと理解した。
◆池田なみ with Jimbo'sジャズオーケストラ
Jimbo'sジャズオーケストラの編成はビアノ、ギター、ベース、ドラム、サックス5、トロンボーン4、トランペット5のビッグバンド。
池田なみはジャズ、ソウル、ゴスペル歌手。
「アメイジング・グレイス」を歌った。
静かに始まり、ジャズオーケストラが徐々に加わる。元々は賛美歌だが、とてもソウルフル。魂の歌。全身全霊っていうのはこういうことかと思った。ジャニス・ジョプリンを連想していた。
第13回草加ミュージック・フェスティバルのプログラム。どのページを見ても日付が書いてなかった。