草加小話

埼玉県草加市での暮らしで拾ったエピソードとそうでないエピソードを綴ります。

『月刊ポエム』。詩が好きだったことを思い出した。

実家をあちこち漁っていたら、『月刊ポエム』という雑誌がぞろぞろ出てきた。高校生の頃買っていた雑誌だ。ああ、詩が好きだったんだ。

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月刊ポエムの創刊から休刊まで(1号欠けている)

『月刊ポエム』は創刊が1976年10月号。すばる書房。編集長は詩人の正津勉(しょうづ べん)。正津勉は1945年生まれなので当時31歳。

装幀もロゴもなんだか垢抜けなくて、同人誌の香り。詩の雑誌ならすでに『現代詩手帖』と『ユリイカ』があってもっと洗練されていた。

でも垢抜けなくて同人誌っぽいけど、『ポエム』の執筆陣は大物ぞろい。谷川俊太郎大岡信吉増剛造清水哲男荒川洋治矢野顕子……。

当時わざわざ毎月電車で神田の大きな書店に買いに行ったはずはないので、地元の本屋で買っていたのだろう。そのへんで手に入るくらい、そこそこメジャーな雑誌だったんだろうか。

この雑誌からいろいろ学んだことを思い出した。昔は全ページ読んでいた。『宝島』も『ニューミュージックマガジン(後にミュージック・マガジンに改名)』も『シティロード』も、必ず全ページ読んでいた。

『ポエム』は1978年2月号で休刊になった。