草加小話

埼玉県草加市での暮らしで拾ったエピソードとそうでないエピソードを綴ります。

新田に仲間がどんどん集結して個性的なイベントができた話(後編)

2016年11月23日に、草加市新田のふれあいロード商店街で開催された「つくりにおいでよ!2~フライングクリスマスの巻~」というワークショップイベントを振り返る、大串好子さんと金澤萌さんの対談の後編です。

前編はこちら ↓

jitsuni.hatenablog.com

前日の夜、みんな楽しんでいるんだって初めて思った

金澤 前日の夜、みんな遅くまで残って、設営とか準備してくれたんですよ。私、正直それしてくれないと思ってたんです、勝手に。みんなうちらがやらないといけないのかなと思ってたけど、結果なんかみんな夜遅くまで集まって、みんなほんと準備してくれて。

大串 当日は来てすぐにぱぱっと取り掛かれるような感じに全部セッティングして帰ったの。すごいよかったよね。

金澤 あ、みんな楽しんでるんだって、初めて思いました。

大串 すごいやる気モードスイッチ入った。

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金澤 すごいスイッチ入ってましたね。前日のその日、茂垣さんのテレビ(草加元気放送局)もあったから、よけいですよね。あそこでみんな、あ、そんなことを考えて参加してたんだ、っていうのを茂垣さんのインタビューを通して初めて知ったから。

大串 (笑)

参考:草加市インターネット放送局『草加元気放送局』『つくりにおいでよ!』のみなさん【第83回】

www.youtube.com

★僕もそんなに来る気なかったけど、あれ見て、これは行かなくちゃ!ってなりましたよ。
大串 ほんとに? 素晴らしい! モガちゃんやるじゃん! 

あとなぜか偶然に法螺吹きが……(笑)。

金澤 ああ、法螺貝! 法螺貝の人来た!

大串 偶然知り合って、「じゃあ当日法螺貝吹いて商店街清めてよ」って言ったら、みんな、法螺貝のあとについてさ、ハーメルンの笛吹き隊(笑)

金澤 そんなことしてたの?(笑)

大串 お清めも終わって、無事何事もなく終わったのが大成功だった。うん。それも1週間か2週間前に知り合っただけなんだよね。

ツネのママは監督の監督

★ツネがイベントのメッカになっているので、いろいろとノウハウはあるんですよね。

大串 いや、あたしはあまり口出さない。全体を見てあげようと思って。もしくは、見に来たおばさんたちに、どこから来たの?とかさ、ゴール行こうか、スタンプ押したから、商品もらってちょうだい、って案内する。

★けっこう歩いてましたよね。ここに陣取ってるのかと思ったら。

大串 違う違う。私は全体的に見る。

金澤 うち、室内にこもってたから。

★そうか! だからもう1人監督が必要だった。

大串 そうそう。監督の監督やってました。でも私がいちばん楽しかったかもしれない。

金澤 はははは。

★そしてイベント当日に想像以上の盛り上がりで大成功!

大串 何人ぐらい来た?

金澤 200枚のスタンプラリーのビラが手元になくなってたんで、200人は来てくれたんだねって話はしたんですよ。ワークショップが100人前後。すごいびっくりしました。

大串 多い人で何人?

金澤 多い人だと、20人くらい。ワークショップのスペースはどこもキツめだから、それぞれ10人行けばいいんじゃないかな、って正直思ってたんですよ。

大串 予想が10人。

「単価を高くしてください」

金澤 そのぶん、単価も高くしてくださいって言ってたんで、べつに安いワンコインのワークショップじゃなくて、高いワークショップでいいから。

大串 最低1500円だったかな?

金澤 最低1000円です。でも2000円でも3000円でもいいですって言ってたんです。今回のメンバーは……、結果1000円、1500円くらいが多かったのかな。

大串 フラワーアレンジメントが……。

金澤 が、2500円。

大串 あれ安いよ絶対。ひろみちゃん(※)のやつ。

フラワーガーデン花小道横山裕さん。

金澤 うち的にはもっと高くてもいいとか、そのへんも議論した時期があったんですけど。ただみんなのワークショップをやってほしいという思いもあるから自分は値段を下げます、という方たちもいて。それはそれで本人たちがそれでいいならと思って、うるさくは言わなかったけど。

大串 1個作ると、次どれ行く? ってなって、あっという間に5、6千円飛んじゃうんだよね(笑)。

★カルチャースクールに通うと思えば、そんなに高いわけでもないですね、材料つきだし。

金澤 そうなんです。

大串 1人が作るのに1時間ぐらいかかる。そうすると3000円取ってもいいかな、という感じ。

金澤 「つくりにおいでよ」はひとつのコンセプトです。安いものをやりたいんじゃなくて、作りたいものを時間かけてちゃんと作るイベントをやりたいって、RIKKENさんと最初にやってるときから話してました。なので高いものをやろう、みたいな。

★コンセプトがしっかりしてた。

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↑ つくりにおいでよ!2でのLEADのワークショップ。漆喰でクリスマスツリー飾りを作る。

大串 普通のイベント会場とちがって、じみ~な商店街で、人がいるかいないかわからないようなところでやってさ、100人来たっていうのは奇跡だよね。

金澤 人がいる! 人がいるよ! みんなそれしかしゃべってない(笑)。

★最初は新田駅で降りたら、人がいない……、と思った。

大串 ははは。新田駅降りたら人がいないよね。

★とりあえずツネに入ったとたんに、うわー! 人がいっぱい! イベントやってる! って。LEAD行ったらそこがまた人がびっしり!

「つくりにおいでよ!3」はムシの日

金澤 5月に越谷で開かれるAcha Acha(あちゃあちゃ)っていうイベントに、今回のメンバーの一部も声かけられて出展することになってたんですよ。じゃあそこで「来月やるよ!」って告知したほうがいいよね、っていう流れをRIKKENさんと話していて、6月にやろうとしているということを新年会のときみんなに相談した。そしたらママが「暦」を気にするから、日曜日でいい日がその6月4日しかなかったんですよ。

★験担ぎですね

金澤 じゃあ6月4日、でいい? いい? みたいな感じで。「ムシ」だから、じゃあムシテーマでやって。で、父の日のプレゼントを作りにおいでよ、とか。結局テーマとしては「父の日をムシしないでね」って、そういうノリで。
大串 萌ちゃん決定が速いからすごい楽ちん。今回は地元のおうち持ってる人を口説いて、貸してよって言ったんだけどね。

金澤 そう。会場も増やしてもらえることになりそうなので。

大串 遠藤さんちの空き家。おばけ出るよって言われて、脅かされてる。

★それ売りにすればいい。おばけに会えるよ。

大串 はははは。

※「つくりにおいでよ!!3」FACEBOOKページ ⬇

つくりにおいでよ!!3=父の日をムシしないでね=

 

みんなで感動を分かち合いたい!

★本番以降で大々的に集まったのは新年会?

金澤 忘年会、あ、打ち上げか。忘年会はやらず、打ち上げを後日にやっちゃったんです。当日集まるっていう発想がうちになかったから。結果その日はその日で盛り上がったんですけどね。一部のメンバーでは。

大串 どこにいるの? ってみんな来ちゃったんだよ(笑)。

金澤 ママがいる居酒屋にみんなで、じゃあ行くかって(笑)。

大串 座敷全部メンバーになっちゃったんだよね(笑)。けっこう盛り上がってさ。すごい面白かった。

金澤 とりあえずそういう打ち上げはあったけど。

大串 疲れてるんだけど、とりあえずこれでみんなで感動を分かち合いたい! 酒飲みたい! って飲んでたら萌ちゃんがブワー!!!!って泣き出した。

金澤 誰かが泣いてたんですよ先に(笑)。ママか誰かが泣いてて。商店街の人が泣いて喜んでる話を聞いて、ああ、すごいって思って。

大串 ああそうなんだ、それでブワーと出ちゃったのか。

金澤 そっか、と思って。ほんと終わるまでわかんなかったから。結果人がいてよかったなって、日中からそれは思ってたけど。ほかのブース見る余裕もないから、ほかのブースに人がいたかは知らないんですよ。そんなにそっちも人がいたのか、ちゃんと人がこんなに来たんだとか。まだ集計してない時だったから、すごーいと思って。

★気が強いように見えて、無理して気を張っていた?

大串 いや、何事もなくっていうのがよかったんだよね。

金澤 みんなが喜んでたし、その日の夜。

大串 みんなが喜んでいた。喜びだよ。津田っち(※)がハーモニカ吹いてたし(笑)。

弥兵衛(やへゑ)ファーム津田あきらさん。やへゑ米の販売。

金澤 みんなが、悪いことゆう人がいなくて、みんながよかったよかったって。出展者が喜んでたのももちろん大事だけど、それをお客さんが喜んでたよっていうのをみんながゆってくれたから、失敗がないじゃん、みたいな。すごい、と思って!

大串 それがパート2の大盛況なところだね。

金澤 なんか秋山さんが、秋山さん、酒入るといっぱいしゃべってくれるから、秋山さんが「今回のこのイベントは、商店街も喜んで出展者もみんな楽しんでお客さんも楽しかった。で、僕も楽しかったって。大成功です」、みたいなこと言って(笑)。

「長年見てきて、こんなに楽しかった日はない」、みたいなこと言ってくれてて、おー!って思って。そこまで言ってくれたかと思って。

大串 あははは。

★イベントは想像しきれないことがいろいろ起こりそう。

大串 でも1個成功すると、また何かやりたくなる。みんなのチャレンジ精神がすごいと思うよ。

「新田をクリエイターの集まる街にしたいよね!」

★ふれあいロード商店街は再開発を控えてひっそり沈んでいるところに、なぜかクリエイター達が集まっている。ならばアーティストやクリエイターの街として、再開発の動機が生まれる、という声もあります。

大串 こっちのモール商店街に街並を揃えてつながりを持とうよ、っていう勉強会をやりました。行きたくなるようなモールを作りたいなと思って。

★いちから考えてできる機会は滅多にない。

大串 手を上げてくれる工務店さん、僕やりたいっていう人いれば、大家さんとコラボしてこんなふうにしたいんだって、1階を貸すスペースにしませんか、っていうのを提案したい。夢だよね。私絶対完成させたいなと思って。クリエイターの集まる街並にしたいよね。ワー!!楽しみ!!(絶叫)

金澤 わはははは!

大串 すごいよね! すごくない!?

★新しい街並を作る巨大ワークショップができるかもしれないですね。

大串 そうだよね。

金澤 ああ!それそのものが! なるほど!

 

★以上です。なお、この対談のダイジェストを『草生人』の次号に掲載します。

 

「つくりにおいでよ!2」出展者リスト

 ※次回「つくりにおいでよ!! 3」のホームページはこちら! 

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