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草加小話

埼玉県草加市での暮らしで拾ったエピソードとそうでないエピソードを綴ります。

新田に仲間がどんどん集結して個性的なイベントができた話(前編)

2016年11月23日に、東武スカイツリーライン新田駅の東口から伸びる新田ふれあいロード商店街で「つくりにおいでよ!2~フライングクリスマスの巻~」というワークショップイベントが開催されました。

左官職人金澤萌さんのLEADとアーティスト・デザイナー福地立憲さんのRIKKEN FACTORYが中心となって、そこに大串好子さんの喫茶店ツネ秋山広一さんのブティックLuciaも全面協力し、さらにたくさんのクリエイターたちが参加したイベントになり、大成功に終わりました。

イベントの様子は2月に発行された『草生人』早春号でもレポートしています。

www.asymos.com

そんなイベントをやり遂げる間にすっかり信頼し合える仲になった大串好子さんと金澤萌さんが、喫茶店ツネでイベントを振り返りました。

協力者がどんどん登場し、強く繋がっていくという、まるで『七人の侍』か『ワンピース』かというドラマチックな展開が明かされたのでした。

※参考:FACEBOOKページ「つくりにおいでよ!~フライングクリスマスの巻~」

つくりにおいでよ!~フライングクリスマスの巻~

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大串好子さん(写真左)は草加市新田駅前の喫茶店ツネのオーナー。そして新田駅東口の新田ふれあいロード商店街振興組合の理事長です。

金澤萌さん(写真右)は左官職人。川口市を拠点にmarumo工房を運営しています。3年前にふれあいロード商店街の古い建物の2階を借りてLEADという名前のアトリエを設立。ものづくりワークショップの発信地となっています。

金澤さんがRIKKENさんに遭遇したのが始まり

★二人が知り合ったのはいつですか?

大串 私、萌ちゃんがペンキ塗ってるとき、「何してんの?」って声かけたのよ。

金澤 あ、ホントですか? なんかあそこやってるとき、いろんな人に声かけてもらってたから。

大串 いつ通ってもシャッター閉まってた。あんまり活動してなかったってこと?

金澤 そうです。基本的には左官の現場仕事がないときに細々とやろう、というぐらいでしか最初考えてなくて、4月に3年目になるけど、最初の年に半年ぐらいかけて、ワークショップでみんなで作ってきたんです。だからその半年間はほとんどあいてないです。

大串 シャッターしまった中で絵を描いている画家の彩子ちゃんだっけ(※福村彩子さん)とも最近やっとつながって(笑)。画家さんだっていうのが今回「つくりにおいでよ」でわかって。

★「つくりにおいでよ」の1がまずあったんですよね。

金澤 去年の5月が最初だと思います。そのときは「つくりにおいでよ」という名前はなくて……。

RIKKEN(※)さんとまず去年の3月につながったんですよ。RIKKENさんも5年ぐらい借りてるのに……。

RIKKEN(福地立憲)さんは画家、版画家、商品企画プロデューサー。新田のふれあいロード商店街の建物の1階にアトリエを構え、RIKKEN FACTORYを運営している。同じ建物の2階にLEADがある。

大串 そんなに?(笑)

金澤 下は倉庫だから、みたいな感じで聞いていて、挨拶するもなにも倉庫だから考えてなくて。それが去年の3月に、なんか下で作業してたんですよ。若い子二人でやってたから、「倉庫って聞いてるんですけど、何ですか?ここ」みたいな感じで見せてもらって。なんだここ、面白いじゃん!って(笑)

ちょうど彼等が5月の個展の準備をしてたんですよね。

大串 へえ!

金澤 じゃあ面白いからいっしょになんかやろうよ、ってことになって。個展の日程のうちの1日、RIKKENさんのところで印刷して、2階でファブリックボードを作るみたいなの。

大串 ファブリックボード?

金澤 はい。ほんとシンプルなやつなんですけど、RIKKENさんのところで持ってる写真のデータ、その場で布に印刷できるんですよ。その布を1階で作ってもらって、2階でそれを飾れるパネルにするみたいなワークショップをその個展のときにやって。
で、それだけだとつまんないから、LEADにもともと出入りしていた作家さんたちに声かけて、物販する?みたいな。それが最初ですね。

★大串さんはそのときは知らないんですよね。

大串 なんかね、Tシャツ屋さんがいるよ、って。

金澤 そんな感じですよね(笑)。そのときはRIKKENさんの個展ありきで、ちょっと便乗したので、次はちゃんと計画してやろうって。

大串 4、50人来たって。

金澤 それが7月ですね。そのときに「つくりにおいでよ!」っていう名前をつけて。ワークショップもそれだけでなくもうちょっと増やしてやろうって言って。

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↑ LEADとRIKKEN FACTORYが入っている建物。

次々と人が釣れていく

大串 秋山くん(※)が次のパート2で釣れて。

ブティック ルシア代表取締役秋山広一さん。ルシアはLEADとRIKKEN FACTORYの通りを挟んで向かいにある。

大串 リノベーションで知り合ったけいちゃん(※)がもっと連れてきて。

草加市青柳の自家焙煎珈琲屋カフェ・レプラホーンふじたけいこさん。

金澤 そう!

大串 大漁になっちゃったんだよね(笑)釣れた釣れたみたいな(笑)。

金澤 最初のときのをやってるのを、秋山さんが「何やってんの?ここは」って、やっぱぷらっと見に来たんですよ。

★お向かいさんだから。

金澤 「入ってみたかったんですよ」って。「うちとRIKKENさんで次もまたやろうと思ってるんです」って言ったら、「僕も入れて! ルシアも会場に使っていいから。2つだけじゃ狭いでしょ」って。「じゃよろしくお願いします!」って。

最初の「つくりにおいでよ」やったときに好評だったから、ルシアさんとRIKKENさんとうちと、GREEN BUCKERさん(※)とMINERAL FACTORYさん(※)という5人で集まって打ち合わせをしてたんです。

GREEN BUCKERはテラリウムのアーティスト、木原和人さんが主宰している。

MINERAL FACTORYは、天然石アクセサリーの作家、大野智司 (オオノサトシ)さんと七条道子(シチジョウ ミチコ)さんのブランド。

金澤 そしたら、秋山さんが「ツネに行こう!」って。ツネに挨拶に行ってからのほうがいろんなことがやりやすいから、みたいな(笑)。

で、そのままツネに行ったら、ママのところで、みんながバババって繋がって。

大串 はははは!

金澤 不思議でしたよ。あの日1日。

★その日は何月何日?

金澤 9月のどっかだったような気がします。

大串 いっぱいお客さん来たらトイレ困るでしょ。じゃ、うちのトイレ使えば、って言ったの。そのうちなんかどんどんクオリティが高いメンバーが増えてきたから。じゃあ、ツネさんも使おうかって、第二会場になったんだよね。

金澤 人が集まっちゃったんだよね。

大串 やりたい人がいっぱい集まったんで、じゃあ、って。けっこううまいことスペースが決まって7つ。

★テーブルごとに仕切りがあるじゃないですか。うまくできてますよね(笑)。

金澤 ほんとにうまくできてる!(笑)。最高ですよね!やり方が。

大串 そうそうそう!

金澤 いろんな人がいて面白かった。

★その9月某日ってすごい1日ですね。

金澤 すごい1日です。

大串 そうなんです。ぱぱぱってつながって。じゃあ、コーヒー屋も呼ぼうよって、レプラホーンのけいちゃん呼んで。

★元気放送局ともつながりましたね。

金澤 あれもすごい偶然なんです。1回会場をみんなに見せようという最初の顔合わせの日に、待ち合わせをRIKKEN FACTORYとLEADにしたので、通りにみんなうじゃうじゃっといたんです。そこにぷらっと茂垣さん(※)が来て、これ何の集まりですか?って声かけられて。

茂垣行信さん。地球にやさしいランドセルエコランドでお馴染みの(株)メシエジャパン代表。インターネット放送の「草加元気放送局」MC。

大串 へえ!

金澤 こういうことしようとしているんです、っていう話をしたら、「おもしろいっすね」って言われて、「今から飲み会なんですけど来ます?」みたいな(笑)。ほんと初対面なのに。

大串 (笑)

金澤 そのまま飲み会に来て、「実はこういう放送局やってるから、みんなのこと取材していいですか?」「ああ、いいですよ(笑)」。

大串 すごいね(笑)たまたまいて、すごい段取りがポンポンポンポンってうまくいって。

★これって地域が基礎になってるからですよね。ドラマでいつもの店に行ったら仲間がいて「よお!」って言い合うでしょ。そんなのあるわけないだろって思ったんだけど、ここにはある(笑)。

金澤 やってます最近それ(笑)

大串 なんとなく集まってるんですよ。

仕事としてもつながっていく

金澤 「つくりにおいでよ!2」が終わって、解散すると思ってたんです。イベントってそういうもんだと思ってたんですよ。でもみんなつながってるんですよね。「あ、今ツネにいます」「じゃあ俺もいこう!」みたいな感じでぷらっときて、ここでなんかわいわいやってたりとか、仕事につながったり。それもすごい面白い。

大串 仕事でつながったんだよね。

金澤 出展してた人たちの作品をルシアさんで取り扱い、ってことになったり。実際そこでお客さんが作品を買ってるとか。

大串 モガちゃんとRIKKENさんも。

金澤 あ、そうだ、茂垣さんとRIKKENさんも仕事としてやりとりが始まってる。

★へえ!

金澤 うちもちょっとバイトとか、突然人が欲しいときに「空いてる人!」って言ったら、手を上げてくれて。いっしょに現場へお願いしますとか。

大串 上原さんのもそう?

金澤 あ、そうだ、そこもつながってる。RIKKENさんデザインで上原さん(※)が作ってそれをRIKKENさんが販売する。

上原美香さん。ガーゼショップangeを運営。「つくりにおいでよ!2」にも参加。RIKKENさんデザインのスタイ(よだれかけ)が発売されている。

大串 ああ! みんなつながっちゃったの!

金澤 なんかつながってみんながそれぞれ仕事をするようになって。

★すごいことになってますね。

金澤 不思議だなって思う。

★新田ブランドみたいな。

大串 なんとなくね。

★なんか名前がつくといいかもしれませんね。それをトータルで言えるような。

金澤 ああ! おもしろいよね!

イベントに向けて初顔合わせ

★9月某日に怒涛のようにツネに押しかけてきて、一気に決まっていって、そこからが大変ですよね。規模を大きくしてしまったから。

金澤 自分ができる範囲のイベント、LEADとRIKKENファクトリーでやることだったら責任も取れる。その規模でできることを望んでいた。でもいっぱい広がっちゃったら、これ、できるのかなあと思って。

それで当初の予定になかった「顔合わせ会」を設けたんですよ。全然知らない人たちのまんま、顔合わせまで進めることも不安だったんですけど、とりあえずこれはみんなに会ってみないと、みんながどんな人かわかんないし。

大串 そうだね。

金澤 で、とりあえず顔合わせしてみて、あ、いい人たちじゃん、て初めてそのとき思って(笑)。

大串 みんな個性的で、でもなんか穏やかな感じの場だったよすごく。

金澤 あれやってください、これやってください、とかも、うちは年齢的に下のほうなので、上の人たちに言っていいのかなとか。

大串 それは萌ちゃんがリーダーとしてみんな認めてたから、彼女がやりたいようにって。だから責任感がすごい大変だったの。プレッシャーだよね。

金澤 集客できるかどうかも約束できないのに、みんな「やる、やる」ってなってるけど責任をとれるのかなとか、いろんなことを考えてましたね、やるまで。

★金澤さんのイベント仕切って指示するときの感じは?

大串 的確に指示して現場をちゃんと仕切っていた。現場監督の顔してたよ。

金澤 (笑)

大串 「こうしてほしいから、こうだから」って。完成させなきゃあんたたちの責任だよ、みたいな感じでさ。そりゃ監督の顔してましたよ(笑)。

金澤 じゃ、よかったです(笑)

大串 僕達、萌ちゃんについていきます!みたいな、下僕(しもべ)がいっぱいいて。

★しもべ(笑)。

金澤 はははは(笑)。

大串 リーダーとして、すごく向いてると思う。才能的に。

★相当気を張ってたんじゃないか。

金澤 張ってましたよ(笑)。

大串 どんなメンバーかわかんないやつと付き合うんだからね(笑)。

金澤 すごいドキドキしてました。

大串 みなさん、やさしいんですよ。もし、来たお客さんが怪我したらどうしよう、事故にあったらどうしよう。で、保険まで入ってさ。だからイベントやるにも集中して、来てくれるお客さんを喜ばせ、安全を守る。なんかいっぱいにして返すみたいなね。すごいいい感じだったね。

金澤 ほんと、当日がすべてみたいな感じでした。そこに向けて自分がやってること。結果出さなきゃわかんない。何か足りないものがあるんじゃないか、とかいろいろ思っていた。

 

★後編に続く

jitsuni.hatenablog.com