2015年6月7日、「第12回国際交流フェスティバル2015 草加国際村一番地」というイベントが獨協大学で開催されていました。
現地は大変な賑わいで、特に35周年記念館のアリーナから漏れる声援がすごいので、中を覗いたらソシアルダンスの大学対抗の大会が行われていたのでした。「第96回東部日本学生競技ダンス選手権大会」。
中はびっしりと大学生たち。アリーナが半分に仕切られていて、ステージ側が競技スペース、入口側半分が選手の待機場所。艶やかな衣装を着た、派手な化粧の男女が大勢いました。
↑第96回東部日本学生競技ダンス選手権大会
さて、肝心の「国際村一番地」はというと、メインイベントは35周年記念館の2階の学生食堂で繰り広げられていた「世界の音楽とダンス」です。
トップはお馴染みのよさこい・そうか連。
最前列センターの小さな女の子が少女素晴らしい‼ 身体の動かし方が大きくて速い! 笑顔がかわいい!
彼女を中心に見ると、ほかの踊り手たち、若い子もいるし、高齢のご婦人もたくさんいますが、そのみなさんの動きにも同じものがあると気づいたのでした。
それはそうか連の踊りがもともと有している躍動感であり、明るさなのだろうと再認識しました。
ムバヤオ・ジョルダさん、草加市の小学校に通うアフリカ系少女です。豪華な着物を着て詩吟を歌いました。
「少年老い易く学成り難し」から始まる歌。
カラオケがあるんですね。リズムがないけど和声がありました。そこに朗々と見事な節回しが乗ったのですが、高音の張りがすごくて、圧倒されました。ソウルミュージックに近いと思いました。
ちょっと思い出したのがホイットニー・ヒューストンのあれ、「ボディガード」。
「Whitney Houston - I Will Always Love You 1999 Live Video HQ」を聞いてみてください。
Whitney Houston - I Will Always Love You 1999 Live ...
冒頭のリズムがないところ、詩吟に近いと思いませんか。
そして「♪アンダーイアー!!」って歌いあげるところ、あの感触がこのムバヤオ・ジョルダさんの高音の張りからも感じられるんです。
ちなみに詩吟の動画の参考はこちら。
「詩吟 京都 正親流 勧学」
草加ミュージック・フェスティバル代表の長谷部さんがいろいろ仕切っていらっしゃったのですが、ミュージック・フェスティバルで、生バンドをバックにムバヤオ・ジョルダさんが詩吟を歌うのもありではないかと思いました。バックでフリーなドラムが打ち鳴らされる音が想像できます。
「クルドを知る会」の8人(うち男1人)、この人達がクルド人なのでしょう、横一列に並んでいます(向かって左端が男性)。みんな小指同士をつないでいます。指切りげんまん。そのまま音楽に合わせて踊ります。
音楽は打ち込み。以前よく「ライ」というアラビア語のポップミュージックを聴いたのですが、それに似ていると思いました。ビートが効いたテクノなサウンドにエキゾチックな旋律。
さてダンサーたちは、前へ4拍後ろへ4拍、指をつないだままの手を前に突き出したりしながら、軽々にステップを踏みます。そしてステップを踏みながら、全体的に反時計周りに回っていきます。
女性たちはソバージユの長い髪。彫りの深い美貌、黒い目、強い眉。若い人もちょっと高齢な方もいますが、みなさん顔つきが似ている。みんな美人。親族でしょうか。
それにしても、この小指をつないだまま踊るダンスにはどんないわれがあるのでしょうか。
3曲目はいっしょにどうぞとお誘いの声がかかり、学生や子供、大人たちが混ざって、22人の大きな輪になりました。みんな小指をつないだままいろいろに手を動かして、反時計方向に回っていました。
タイのダンスを披露したのは安斉パチャリンさん。
音楽は民族音楽を打ち込みの電子ダンスミュージックで刷新したような、エイトビートに木琴やエレキギターが絡んだサウンド。
両手が表情豊か。爪先立ちの裸足。満面の笑み。
「世界の音楽とダンス」はここまで。予定があって最後まで鑑賞できませんでしたが、最後まで見ればどれも見どころがあっただろうと思います。
アリーナの前の広場で模擬店「世界の食べ物」も楽しみました。いい天気で人出も賑わっていました。
まずはベトナムの「フォーサオ」。うどんのような麺に醤油のような味つけで、ほとんど日本の焼きうどん。おしかったです。
あと空いていたガーナ料理の店で「揚げバナナ」という珍しい料理をいただきました。
隣の店が長い行列なのに比べて、ガーナの店には行列なし。
大学生スタッフが大声で呼び込み。珍しい味だよ、ぜひトライして!みたいなことを叫んでいました。ただおいしいと言うだけのほうがよかったかもしれませんね。
↑揚げバナナ