草加小話

埼玉県草加市での暮らしで拾ったエピソードとそうでないエピソードを綴ります。

「草苑」は、ああ帰りたくないな、とつくづく思ったイベント

8月25日(日)、草加市を中心に活動している2人組音楽ユニットケセランパサラン主催の音楽と食のイベント「草苑(そうえん)が開催されました。場所は草加駅前、ヨーカドー7階のアコスホールです。

ケセランパサランとはいったい何か、は以前のエントリーを読んでいたたければわかると思います。

jitsuni.hatenablog.com

開場時間の14時30分に行きました。開会は1時間後ですが、もう賑わっていました。みんな目的は「令和草加オールスターズ酒場」です。草加の意欲的な名店、和伊話云(わいわい)、cafe galery CONBERSION、味人(~Ajito~)、TRIP、関ぐち、SOKA80が出店しているのです。料理人たちはみんな寿司屋みたいな白衣を着ていて、胸には「令和草加オールスターズ」と刺繍が入っていて、屋台がつながっていて、屋台にはメニューがべたべた貼ってあるけど、店の名前が入っていないので1軒のお店になっています。

寿司を食べた。イベントで寿司ってすごくない? 生ビールを飲んだ。クラフトビールもあった。オードブルも食べた。

ケセランパサランのライブがスタート。バンド編成です。ヴィオラエレキギター、キーボード、ドラム、ウッドベース。そして愛子さんと片野さん。
1曲目は「バースデーソング」。2曲目は「Love Song」。この曲の最中に、片野さんのギターの弦が切れました。

曲が終わったら、弦替えますと言って、弦をもってきてもらって、しゃがんで弦を張り替え始めました。否応無しの愛子さんのトークタイム。

「暑いね、夏を感じさせる服にしたいね、と人に相談してこれにしました」

それは黒いワンピース。

「秋を感じさせる服になった」

弦が張り終わって「Hey Hey Hey」。客が立ち上がって手拍子。かけあい。ハンドクラップ。

続く「草加市歌 想い出はいつも」では愛子さんの「この街~」を受けて客も「草加と!」で合唱。次は「NOイメージ」。

そのあと、もうひとりのサポートメンバーを呼び込む。愛子さんの音頭で、みんなで「だいちゃーん!」とコール。

「恥ずかしいのは本人だからね」と愛子さん。

大さんは舞台袖のカーテンから顔を出してお茶目なしぐさ。

そもそもこのイベントは和伊話云のシェフ、原崎大さんと3人で決めたという。あ、アコスホール開いてるね、とポチッと予約してしまい、さて何やる? そこから音楽と食のイベントの企画を作り上げていったのでした。

ケセランパサランには欠かせない大さんのブルースハープが共演します。大さんがノリノリになる「YOU」。つづけてもう1曲も。なんだっけ。

30分休憩。

休憩後、ちびっこ合唱団が「やめ」を歌いました。「あーめやめ、雨やあめえ」とやさしく語りかける歌詞はちびっこたちにも響いたでしょうか。

僕が大好きな「ラストダンス」。「猫先輩」。

ここでまた、弦が切れた! 曲が終わって弦を張り替える間にまたしても雑談タイム。Tシャツ宣伝をしました。バンドの人たちがみんな着ていました。

愛子さんは来ていたのはXL。ワンピース風。ただしXLは売り切れとか。胸にケセランパサランのロゴ。普段着るのにちょうどいい。買おうと決めました。サインももらえるし。

怖がり屋のブルース」「イエローサブマリン」。

「『♪イエローサブマリン』のあとに「フー!」って言おうね。サビはイエローサブマリンしか言ってないから!」

次に1曲やったあと「声がきこえたのならば」。そしてケセパサの看板曲「ひびけ」で終了。

拍手。バンドメンバーがステージを去る前から、アンコールの拍手と声。とまどうメンバー。でもメンバーは舞台から去り、ケセランパサランの2人は舞台に残った。

「早いよ!」と愛子さん。

新曲「夏休み」を披露。夏休み終わっちゃう、という寂しくて懐かしい歌。「草苑」のエンディングテーマだそうです。

バンドメンバー再登場。客もメンバーもいっしょに記念撮影。
「終わりだね。大ちゃんは「もう始まったら終わるから」と始まったときに言っていたね」

愛の歌」。ハーモニカソロもあった。

最後にバンドメンバーがステージを去って、ケセランパサランの二人が残った。
ステージの前ぎりぎりに立って、マイク、PAなしで最後の1曲を歌った
「泣かないでおくれ」と私達に呼びかけてくれた。「泣き虫ベイベー」。

18時ごろにパフォーマンスが終わったが、宴は20時まで。屋台は絶賛営業中。チケットを買い足した。

寿司屋のお兄さんが、「わかった、ごめん謝るよ!」とわけのわかんないことを言い出して、チケット1枚なのに、皿に寿司をびっしり載せだしました。味人、こんど行ってみるよ。 

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ケセランパサランの演奏に熱狂する観客

それからTシャツを買って、サインをもらう列の最後尾につきました。1人にかかる時間が妙に長いな、話し込んでるからか、と思ったが、Tシャツの生地にサインするのは難しくて、それで丁寧にサインしていたのでした。

列に並んでいたら、ミュージシャンたちが樂器を持って出てきて、店の前のスペースでなんとなく演奏を始めました。なにか歌おうみんなで歌おう、「やめ」歌おうと盛り上がって、まだ残っていたちびっこも呼んで、「やめ」の大合唱。

ケセランパサラン本人たちはサイン会の真っ最中です。

終演後にゆったり時間があるのが面白いし、楽しい。

草苑は、イベントプロデューサーが企画して出店者を選んでケセランパサランに出演をオファーしたイベントではない。

ケセランパサラン自身が自分で企画して、友人たちの協力を得て実現に至ったイベントです。また本番中も、ケセランパサランは場を取り仕切るMC(Master of Ceremony)として見事な手腕を発揮しました。

出演者も料理人も運営スタッフも、そして客たちもみんな知り合い、友人、仲間たち。地元ミュージシャンの地元イベントならではのとても親密な雰囲気。

ああ帰りたくないな、とつくづく思ったイベントでした。

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Tシャツにサインするケセランパサラン