草加小話

埼玉県草加市での暮らしで拾ったエピソードとそうでないエピソードを綴ります。

お寺deマルシェとはかり屋と越谷サイコーの1日

【お寺deマルシェ】

4月8日(日)、「お寺deマルシェ」に行ってみました。場所は光明寺草加市柿木町16-1)です。昨年11月に第1回が開催され、今回が2回目らしいです。

さてこのお寺はお寺に見えない。ちょっとしたショッピングモールのようなきれいな建物なのが、まず驚きでした。 

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光明寺で開かれたお寺deマルシェ。お寺に見えない。

出店者は、フードコーナーが7店、お花・雑貨が5店、体験ワークショップが7店の、合計19店でした。草加のはずれで交通の便が悪いのにもかかわらず、大勢の来客でにぎわっていました。

ブースをじっくり見て回って、いつも草加の各地で開かれるマルシェやワークショップイベントで見かける方が全然いないのが不思議でした。聞いたら八潮市三郷市越谷市さいたま市など、草加以外から来た方たちばかりなのでした。

唯一草加からは「そうかぞく」のジャック&マリアさん(編み小物)が来ていました。あとやまのアトリエさん(木工)は、つくりにおいでよのLEADでワークショップを開いたことがあるようです。

昼食としてダイニングレストランQuestで牛すじカレーを買ったら、ライスの場所に丸いパンが載っていて、「あれ!パン?」と言ったら、「今日は隣のパン」と指差します。隣はベーカリークローバーというパン屋さん。おいしいパンでした。こんな連携があるマルシェなんですよ。

3分間似顔絵のふじみ屋さん(藤田悠介さん)に似顔絵を描いてもらいました。3分間で描くと約束し、ストップウォッチを持たされました。ボクシングの1ラウンドですね。2分38秒で見事クリアしました。

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⇑ふじみ屋さん(藤田悠介さん)に2分38秒で描いてもらった染谷の似顔絵。

主催の「お寺マルシェ運営委員会」の代表恩田繁子さんは三郷の方で、ご自身もp.plenteeとしてステンドグラス風雑貨のワークショップを出店していました。

彼女のブログを読むと、企画、交渉、仲間集め、告知などを、誠実にパワフルに推し進めて来たことがわかります。恩田さんのこれからの動きに注目しようと思います!

それと「お寺マルシェ」って今全国で起こっているムーブメントなんですね。

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⇑ お寺deマルシェ主催の恩田繁子さん。

⬇ 恩田繁子さんのブログ

p.plantee ☘️お寺deマルシェin草加 光明寺♪

【はかり屋】

その日はその後、越谷に移動して、旧日光街道沿いの古いお屋敷をリノベーションして開かれた、はかり屋を見てきました。

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⇑ はかり屋の表通り側の様子。

草加市の新田を拠点とするワークショップ集団つくりにおいでよが、週末ごとにいろいろなプログラムでワークショップを開催しています。4月29日までです。

昨日は森屋本舗さん(伝統工芸や飾り結び)の「あわじ結びor平梅結びでアクセサリー作り」の日でした。

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⇑ 「つくりにおいでよ」inはかり屋。

柱や障子や畳の美しさに見とれたりして、よし「はかり屋」を見たぞ、と思ったら、建物の右脇に路地があるのでした。路地を進んで行くと、はかり屋の本領は奥にあったのです!

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⇑ はかり屋の路地を入ると静かで広がりのある部屋が続きます。

建物が細長く続いていて、レストラン「modest」、フレンチ惣菜屋さん「minette」、クリエイティブスペース「naya」、つくりにおいでよでおなじみの「green bucker」、リラクゼーション「yururi」の店舗が収まっていました。

はかり屋を運営する越谷テロワール戸田道子さんに「naya」でお会いすることができました。

瓦に番号を振って剥がして屋根を補修して、元の番号通りに瓦を載せたとか、古い建材や建具を集めて組み合わせていったとか、戸田さんのお話からはかり屋が丁寧に慎重にリノベーションされたことがわかりました。

⬇ はかり屋ホームページ

はかりや | 想いや歴史を過去から未来へと繋げる越谷の古民家複合施設

【越谷サイコー】

越谷の旧日光街道と言えば、2月にNHK BSプレミアムで放送された『越谷サイコー』の話題が熱いです。

はかり屋の戸田さんともそんな話題が出ました。

主人公(佐久間由衣)の家は文化財クラスに古い雑貨屋で、おばあさん(竹下景子)が経営しています。

主人公の勤め先は不動産会社です。ある日、上司(かとうれいこ、越谷出身)から、会社が文化財クラスの雑貨屋を買い取ってリノベーションしたいという提案がありました。けっこういい金額で。

主人公は喜んでおばあさんに相談しますが、断られます。店は近所の人たちが集まる場所だからと。

多くの視聴者は、おばあさんの決断に賛同するのではないでしょうか、ストーリーの流れからいって。不動産会社やリノベーションに蹂躙されるよりも地元のご近所の人たちを大事にするべきだ、という雰囲気がこのドラマから漂っていました。

そんなことをはかり屋の戸田さんに話したら、戸田さんは複雑な表情でした。というのは、はかり屋というのは歴史的建造物である旧大野邸を、地元の不動産会社、ポラスグループが買い取って越谷市と市民団体に提供し、リノベーションによる新たな活用を実現したものなんだそうです。

ドラマとちょっと似た状況ですが、はかり屋のことを知ると、リノベーションも不動産会社もサイコーってことですよね。

【木下半助商店】

そしてついに『越谷サイコー』の舞台そのものである木下半助商店を訪ねてみました。
店にはご高齢の女性店主とご近所の女性がいて、世間話をしていました。

ご近所の方は畑で採ってきたばかりの菜の花を持ってきて、料理方法を伝えていました。

聞くところによると、畑に最近ドロボーが現れ、菜の花を少し盗まれたとか。困ったものです。

店の商品は生活必需品の日用品です。店として、そしてご近所の方たちのくつろぐ場所として、木下半助商店は現役バリバリなんですね。

面白かったのは、ドラマで映っていた商品はほとんどNHKが持ってきた小道具なんだとか。

あと、おるがんモール越谷店(新田に本店がある雑貨店&カフェ)にも顔を出したのですが、聞くところよると、こちらも『越谷サイコー』のロケに使われたのだそうです。ただし、ドラマでは古本屋に生まれ変わっていたそうです。NHKすごい!

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⇑ 木下半助商店。江戸時代開業。明治32年大火に被災し建て直したそうです。写真を撮りたいと店主にお願いしたら、「いいけど私は撮らないで」と奥に引っ込みました。