MAINAMINDはアイナ・ジ・エンドに似ている。
名前の話だ。区切りをつけてマイナ・マ・インドと書いてみると、ほらアイナ・ジ・エンドに似た響きになる。
アイナ・ジ・エンドは去年(2023年)解散したアイドルグループBiSHのメンバーだった。今はソロシンガー。また2023年には俳優として映画「キリエのうた」の主演を勤めた。
MAINAMINDは歌手、ダンサー、作詞作曲家。以前は小川舞奈だった。アイナ・ジ・エンドより3つ年下だ。舞奈はダンスにボーカルに日本舞踊など、幼少期からあらゆる芸事を習い、ダンスやボーカルのコンテストで受賞を重ねて、2012年、大阪☆春夏秋冬というアイドルグループに参加する。
2013年には小川舞奈とアイナ・ジ・エンドは出会っていたようだ。BiSH結成の2年前だ。
bishあいなちゃんと
— MAINAMIND マイナマインド 2月ツアーやります (@mainamind24) 2016年8月20日
ラインなう!ラインの内容面白すぎる😁そんな二人はあいなちゃんもまいも移動中です!
鹿児島がんばってね❤️舞もワンマンがんばるー🎶いつかまた二人で歌えますよーに🎶 pic.twitter.com/h2fa5KgPOM
その後誰もが認めるようになる才能を持った2人の歌手は、そんな早い時期に出会い、リスペクトしあっていた。
小川舞奈は2018年にもう1人の歌手に出会う。
TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)でフィロソフィーのダンスと大阪☆春夏秋冬が共演した。
フィロソフィーのダンスはファンク、R&Bをベースに、楽しくて元気な歌を歌い続けてくれるグループ。略称フィロのス。
フィロのスの最もファンクな部分を担っているのは日向(ひなた)ハル。
TIF2018で日向ハルと小川舞奈がツインボーカルとして前面に立ち、ほかのメンバーがバックでコーラスを担当した「ジャスト・メモリーズ」は歴史的な場面だったと思う。歌い終わったとき、2人の歌手は笑顔で抱き合った。本気で魂を歌える2人の歌手がやっと出会えた。
★大阪のダンス (大阪☆春夏秋冬 x フィロソフィーのダンス )
2022年大阪☆春夏秋冬は一旦解散するが、その前年には舞奈はMAINAMINDとしてソロ活動を始めていた。プロデューサーはフィロソフィーのダンスを生んだ加茂啓太郎だ。TIFでの共演がきっかけだったのだろうか。
★鬼でもない - MAINAMIND
加茂啓太郎はウルフルズ、ナンバーガール、Base Ball Bear、フジファブリック、氣志團、相対性理論、赤い公園などを出掛けた重要な人物。近年はアイドルを中心にプロデュースをしている。
その加茂啓太郎は、2022年4月20日にCIRGO GRINCO(シルゴ・グリンコ)という3人組の女性グループを世に出した。
★CIRGO GRINCO 『Sweetest Revolution』Music Video
ソウルフルで静かで美しい音楽。
三桜(みおう)じゅり、結城えま、水瀬かなんの3人は、3人とも才能豊かなアーティストであることを、僕は解散後に知った。そう1年後の2023年5月29日あっけなく解散してしまったのだ。リリースされた楽曲は9曲だけだった。
メンバーの一人三桜じゅりはダンスがすごい。毎日 Instagram・TikTok・YouTubeでダンスの動画を配信している。あらゆるジャンルのダンスがこなせる。振り付けも請け負っている。
結城えま3.8オクターブの音域と絶対音感を持つそうで、圧倒的な歌唱力が武器。最近岸田拓(key)とティエールリユというユニットを始めた。
水瀬かなんはピアノを専門的に学んできた。今はライブ配信で弾き語りをして、美しい歌声を披露している。
おそらくオーディションで文句なしの最高の3人が選ばれたのだろう。つまりソロでもやっていける才能だったということだ……。この3人に注目し続けよう。
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